ユキノシタの石けんを作る理由は昔の記憶から
わたしは今、手作り石けん工房の準備を進めているところで、行政書士の先生と今年中の許可を目指しましょうということになっています。
無事に許可が取れ、石けんの販売ができるようになったとき、最初に販売する石けんはユキノシタの抽出オイルを使った石けんにしようと思っています。自分で使う石けんも【ユキノシタ】の石けんが多いのですが、なぜ【ユキノシタ】にこだわるかのか?
今日はそのあたりを書いてみたいと思います。どうぞお付き合いください。
ユキノシタとは
ユキノシタをご存じない方もいらっしゃると思いますので少し説明しておきますと、
山中の湿った地面や岩場、沢に自生する多年草です。昔から民間薬として利用されていました。成分には硝酸カリウム、塩化カリウム、ケルセチン、ベルゲニンなどが含まれていて、腫物や軽いやけど、しもやけ、湿疹、利尿、むくみに効果があるとされています。
美容効果としては、消炎性、抗菌性、抗酸化があり、近年では美白効果もあるとされ、多くの化粧品に【ユキノシタエキス】が使われています。
わたしはこれらの成分を調べていく中で「ぜひ使いたい!」とかそんなふうに思ったわけではなく、懐かしい記憶と結びついて、ユキノシタを使いたいと思うようになったんです。
子供の頃の記憶
ユキノシタのあるお宅というのを意識して探していないのでよくわかりませんが、ユキノシタはどこにでもあるようなとても身近な植物だったんです。わたしが子供だった頃、うちのおばあさんちの花壇にもユキノシタがありました。
わたしは昔から青色が好きで、わたしが好きだった青いアジサイのすぐそばにユキノシタが咲いていました。ユキノシタは観賞用の下草としてよく植えられていたんですね。
ユキノシタの花は花弁が5枚で、上の3枚が短く下の2枚が長いんです。
大人ならユキノシタを清楚な花だとか表現するのかもしれませんが、小学生だったわたしは、特にきれいな花と思うこともなく、「2枚しかないから抜いちゃえ。」みたいなかんじで、下2枚の花弁を引きちぎっては、その辺にまいてました。
子供の頃のユキノシタの記憶は、実はたったこれだけなんです。
手作り石けんとの出会い
うちのおばあさんの家は阪神淡路大震災で全壊し、その後しばらくしてからおばあさんも亡くなり、ユキノシタを思い出すこともありませんでした。
それから月日が流れに流れ、趣味として石けん作りを始めてからユキノシタが再び目の前に現れたんです。石けん作り始めてから植物成分の抽出にも興味を持つようになり、植物についていろいろと調べることが増えました。
最初は西洋ハーブから入ったんですが、そのうち日本のハーブについても知りたいと思うようになり、図書館で借りた本をめくっているとでてきたんですよ、ユキノシタが・・・。
「おばあちゃんとこにあった花やん!」
そしたら急に、おばあさんちの花壇の位置、青いアジサイやユキノシタが咲いていた様子を鮮明に思い出したんです。小学校の頃の遠い記憶と結びついて、ユキノシタが気になって気になって、調べていくうちにユキノシタの石けん作りたいと思うようになったんです。成分とかそういうのは、わたしの場合、後付けなんですね。
ユキノシタを知って、ユキノシタの石けんを作るようになると、今度はユキノシタを栽培したいなあ・・・と思うようになったんですが、どこにでもあった身近な植物のはずなのに、欲しいときには見当たらないものなんです。不思議なもので・・・。
ユキノシタは買うほどのものではない、というのがどうしてもあったので(簡単に増えます。)、その辺にありそうだから、山とか沢に探しに行こうかと思ったんですが、「山ってどこの山?」ってなりまして。
また今度にしよう・・・と思っていたら、ユノカソープの花井さんがユキノシタを分けてくれました。今は自宅に置いてあるんですが、工房ができたら工房に持ってくる予定です。工房が完成しても、最初は看板も出てないと思うので、入り口にユキノシタが置いてあったら、わたしの工房だと思ってくださいね。
わたしはたまたまユキノシタに親しみを感じたというのがあるんですが、西洋ハーブでも日本のハーブでも、調べてみると「こんな働きがあったんだねーー。」とか気づくことも多いはずです。みなさんにもぜひ、お気に入りのハーブを見つけてもらえればと思います。
長々となりましたが、これで終わります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません