資格をとるために働きながら専門学校に通っていたときの話

3月といえば卒業式の季節ですね。

もうずっーーーと前のことのように思えるのですが、わたしも実は去年学校を卒業しました。去年の3月までの2年間、働きながら専門学校に通っていたんです。今日はそのことについて書いてみたいと思います。

石けん作りのはじまりから

今から5年ほど前になるんですが、その当時、仕事で悩んでいたんです。仕事の先細りというのもあったし、ITやなんやらで世の中スピードアップしていますよね。時代についていけなくなる不安もあったし、早い話がちょっと疲れていたんだと思います。

それでその頃、癒しを求めては温泉めぐりをしたり、アロマ講座を受けたりをしていました。神戸駅近くに「万葉倶楽部」という温浴施設があるんですが、そこにもよく行っていて、利用頻度の高いお客さんは、プレミアム倶楽部メンバーになれるんですが、わたしはその当時非常に利用頻度が高く、プラチナカードでした^^

今は全然行かなくなりましたが、その当時は「温泉=究極の癒し」みたいに思っていたので、とにかくよく通っていました。

石けん作りを始めたのも癒しを求める中で出会ったものでした。初めて作った石けんは、手作り石けん教室で作ったシンプルな石けんです。

手作り石けん教室に通っていたとき、わたしはCADで図面を描く仕事をしていて、早く図面を描いて枚数をこなさなければならなりませんでした。とにかく早くが当たり前の生活の中で、1カ月かけて作る石けんには驚きました。こんなにスローでいいんですか?みたいな^^

せっかちなわたしは、石けんができあがるまでの時間がとてもとても長く感じて、じっと結構待ってるのも大変でした。そしてやっと出来上がった石けんを使ったときの心地よさはとても新鮮で、そこからわたしの石けん作りが始まりました。

手作り石けん教室に通った後は、使い勝手のよい石けんを作りたくて、オイルの配合をいろいろ変えながら、自分のところで使う分だけの石けんを作っていました、そのうちハーブの抽出に興味を持つようになり、ハーブの抽出の講座を探しては他県にも出かけ、ときには新幹線に乗ってまで受講することもありました。

社会人学生になる

そしてだんだんと自分で作った石けんを販売するにはどうすればいいか、考えるようになりました。手作り石けんを作っている方ならご存知のとおり、石けんは作ったからといって簡単に販売することはできず、「化粧品製造販売許可」「製造許可」が必要です。この2つの許可を取るためには、責任者を置かなければいけませんが、わたしはその責任者になれる要件を満たしていませんでした。

では「どうすればいいんだ?」ってことになって、この要件を満たすための学校を探したんです。そして見つけたのが、働きながら土日だけで資格が取れる専門学校でした。わたしは、去年の3月まで大阪にある専門学校の社会人学生でした。

学校はとりあえず見つけることができたんですが、「願書を出して、4月から即入学だ!」てことができなくてですね、ここはかなり悩みました。そのときに願書を提出すれば、2014年の入学に間に合ったのですが、

  • 2年間土日の休みがなくなること
  • 勉強から離れていたのでついていけるか心配だったこと
  • 2年間の学費が高額で、もし続けることができなかったら費用がすべて無駄になってしまうこと

これらを考えると、どうしても決心がつかず、悩みに悩んだ結果、1年経っても学校に通いたいという気持ちが変わらなければ学校に行くと決め、その年は見送ることにしました。そして、1年後、学校に通いたいという気持ちは変わらなかったので、2015年の4月に専門学校に入学しました。

働きながら土日は学校に行くという生活は、慣れるまでが大変でした。大阪に通うだけで疲れてしまって、入学したての4~6月の3カ月間はとにかくつらくてつらくて、「この状態で2年も無理だろう。」と思ったりもしたんですが、「あんまりしんどかったら休もう。」って考えるようになったら気持ちがラクになったのか、徐々に学生生活にも慣れ、ほとんど学校を休むこともなく、気づけば無事卒業していました。

本当に気持ちに余裕をもつことは大事なことで、まじめな人ほど悩んでしまうんだと思うんです。でも、ときにはちょっと力を抜くことも大切なことだと思うんです。いっぱいいっぱいになりそうだったら、無理やりにでも隙間を作るというか、少し気持ち余裕を持つようにすればなんとでもなるような気がしています。

わたしの社会人学生としての2年間は、本当にあっという間でした。それに楽しかった。いい人が多かったんですよ。今もお付き合いは続いていますし、その点は恵まれてたのかもしれません。今こうして石けんの製造・販売ができるようになったのも、専門学校での2年があったからです。

でも、「もう一回学校に行ってみたい?」ときかれたら、速攻「いやです。」と答えます。
それはもう十分ですから(笑)

日記

Posted by SETTLA GREEN